昼寝の効果

  人は生まれつき、正午過ぎの時間帯は眠くなるようになっています。日中に短時間の仮眠をとる方が理にかなっているようです。

1.昼寝でストレス解消、夜の眠りにも効果的。

 体内には約半日周期の生体リズムがあり、午後は意識レベルが下がります。眠気は夜の睡眠に向かって高まるだけでなく、通常午後2時~4時ごろに小さなピークに達します。

 以前は昼食のせいで眠くなるのだと考えられていたのですが、研究の結果、そうでないことが分かっています。昼食を食べても食べなくてもだいたい同じ時刻に疲労感が現れます。

 昼寝にはその眠気を取り除く働きがあります。眠気が解消されると精神的なストレスが軽くなり、昼夜のメリハリがハッキリして夜に快眠が得やすくなります。

2.昼寝の長さは20~30分以内、午後3時までに済ませる

 昼寝は寝すぎないのがポイント。成人で20分以内、高齢者で30分以内に抑えましょう。30分を超えると脳が深い睡眠に入ってしまうので、その前にやめないと、目を覚ますのが難しくなります。

 どのタイミングで昼寝をするかも重要です。夕方以降に仮眠をとると、その後に目がさえて夜が眠りにくくなります。昼食後~午後3時の時間帯に済ませましょう。

 仕事をしていると昼寝が許されないことが多いかもしれません。そういう場合は、昼休みに10分程度でもよいので積極的に仮眠をとりましょう。午後の仕事の能率が向上するはずです。

3.昼寝の前にコーヒーを飲んでおく。

昼寝の前にコーヒーなどのカフェインを摂っておくと、目覚めがスムーズになります。カフェインは摂取してから2030分後に覚醒効果が現れるからです。

 平日に睡眠不足が続いている場合は、休日の昼寝を少し長くしてもかまいません。起床時刻は大幅にずれないようにして90分程度の仮眠を午後3時までにとるとよいでしょう。慢性的な寝不足は心身の不調を招くので、あくまで緊急措置として活用してください。

 

関連記事:快眠を導く生活習慣の一覧

     夕方の運動で睡眠を改善